22時を回りやっと機内への案内がはじまる。
夜の出発便を待つ影が指折り数えられるほどの出発ロビーだったが、搭乗ゲートに近づくにつれてだんだんと増えていく。
機内へ到着すると、まずこのカタール航空へのイメージが一変する。
イタリアに長く暮らしながら南周り、そう中東を経てミラノに入ることははじめての試みとなる。慣れた北の都市経由(例外もあるが)の旅には安堵感を憶えるが、中東と聞くと知識の乏しい自分などは“見えない世界”を怖い対象と決めてかかるところは否めない。しかし…
機内を後方にある自分の座席に進みながら、まずエコノミークラスの座席のゆったり感に驚く。特に前席との間の十分なスペースはありがたい。臙脂色と白にまとめられた内装の色調も格調高く映る。何より着席前よりマスクとシールドの着用を徹底させるなど、衛生面に重きを置いた客室乗務員の案内には恐れ入る。もちろんこのような時期の密室における長旅なのでひとつの保障として徹底はありがたい。
感染予防のためだろう、ゆったりと両脇には誰もいない。3席をひとりで占領できるというわけである。機材が新しいこともあり動画サービスなどを観ることのできるモニターも大きい。もちろん、それぞれの嗜好はあるだろうが食事も自分好みであった。
ドーハに着きそこで4時間のトランジット。真夜中とも明け方ともとれぬ午前3時に到着しているのでたしかに体の浮いた感じは否めない。しかし驚いたのはここも空港内のセキュリティおよび衛生面が整っており安心して待ち時間を過ごすことができる。このような時間なのに軽食店も夜通し営業しているのだ。さすが大型のハブ空港である。
ミラノ便に乗り込みまたここから6時間は掛かる。中東よりトルコ上空を経て東欧を横切るわけである。多少小さ目の機材に変わったがゆったり感は変わらない。また、エンターテインメント・サービスの充実が長旅を大幅に縮めてくれる。たとえば映画の本数、選択言語の数と申し分ない。このフライト時も2度の食事。動いてないので食べ過ぎながらでも満足。
ミラノ・マルペンサ空港への到着は晴天が迎えてくれている。100日前にここを出発した時は、感染拡大の真っ只中にあり戦地を逃れるようなかたちで周囲を窺った。それに比べると、マスクやシールド着用はより義務付けられながらも、空港内は落ち着いているように見受けられる。聞こえてくるイタリア語にも夏色の抑揚があり、不確実ながらそこから安堵感を得ている。
オークラ東京&都内でフランスを楽しみ、味わう休日
ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクール ガラ
「ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクール ガラ・コンサート(会場:オーチャードホール)」
2019年開催 1,2位 三浦謙司 & 務川慧悟 日本人ダブル受賞!
期間:2020年9月6日(日)~9月8日(火)
利用ホテル:The Okura Tokyo(ホテルオークラ東京)
世界遺産の国立西洋美術館、リトルパリ・神楽坂、
フランス式庭園で知られる新宿御苑を訪問!
フランス・ブルターニュ地方の伝統料理などをお楽しみ!
詳細は、近日中に臨時号のメルマガにて発表予定です。
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その他の「国内の旅」企画は、随時本メルマガ、弊社ホームページで発表してまいります。
どうぞご期待ください。
ツアー同行講師 加藤浩子氏による
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第6回目は、オペラ《トスカ》の舞台巡りです。
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